同人誌・画像原稿

入稿前の画像チェックを、
寸法から目視まで順に進める

DPIが足りていても、ページ順や文字切れまでは分かりません。数値で確かめる項目と、原稿を見て判断する項目を分けます。

1. 最初に、注文する商品の仕様を読む

印刷所の商品ページから、仕上がり寸法・塗り足し幅・推奨解像度・色形式・受け付けるファイル形式を控えます。同じ会社でも紙、加工、印刷方式によって条件が違う場合があります。冊子の表紙は背幅、本文はページ数・綴じ方向の指定も確認します。以前の注文用テンプレートを無条件で流用せず、今回の仕様と照合してください。

例えばグラフィックの公式FAQは、フチなし印刷の塗り足しとして3mmを推奨し、商品ごとの注意事項も確認するよう案内しています。これは一社の案内です。3mmを入力すればどの商品も受け付けられる、という意味ではありません。

2. 仕上がりと塗り足しを混同しない

A6の105 × 148mmに四辺3mmを付ける例では、原稿の外寸は111 × 154mmです。塗り足しは単に透明な余白を足すものではありません。端まで色や絵が続くデザインなら、仕上がり線の外までその絵柄を伸ばします。寸法が合っていても、外周が空白なら断裁時の白いフチを防げません。

重要な文字・顔・ロゴは、仕上がり線の内側に余裕を持って置きます。必要な安全距離は入稿先の指定で判断します。画像のpx数や余白幅を調べるだけでは、絵柄が適切に伸びているか、重要な内容が切れないかは分かりません。テンプレートのガイドと重ねて目視します。

3. 解像度を幅・高さの両方で確かめる

実寸DPIは「px ÷(mm ÷ 25.4)」で求めます。画像全体が塗り足し込みなら、その外寸を使います。幅だけ合格しても高さが足りなければ、縦方向の細部は不足しています。必要な画素数を下回る場合は元原稿に戻り、dpiの設定値だけを変更して済ませないでください。

1枚は無料の単画像DPIチェックで、仕上がりmm・四辺の塗り足し・目標DPIを入れて確認できます。6 MiB・400万画素まで、処理はブラウザー内です。計算例と詳しい手順では、1530 × 2123pxがA6+四辺3mm・350dpiの必要量になる過程も説明しています。

4. 透明・色・ファイルの並びを別々に見る

透明がある画像は、背景を白や濃色に切り替えて、意図しない抜けや半透明の縁がないか確認します。透明は必ず不良というわけではなく、入稿形式や商品によって扱いが変わります。画像の透明とPDFの透明効果も同じ判定にはなりません。

色は別の確認です。画面のRGB表示と印刷結果は一致するとは限りません。プリントパックの公式印刷基礎も、RGBからCMYKへの変換で色が変わり得る点を案内しています。カラーモード、ICC、黒の指定、特色などは注文先と編集ソフトで確認します。当サイトのDPI計算は色変換や色校正を行いません。

最後に予定枚数を数え、001、002、003のような連番とページ順を一覧で見ます。欠番がなくても、003の絵柄が本当は002ページという取り違えは起こります。表紙・裏表紙・白紙ページを含め、納品する順番で実際に開いて確認しましょう。

5. 枚数が増えたらレポートを残す

有料の印刷前画像チェックは1〜8枚の実寸DPI、透明、予定枚数、ファイル名連番をまとめて確認し、CSV/JSON/HTMLを出力します。1枚800万画素・合計1200万画素、各6 MiBなどの上限があります。A5+四辺3mm・350dpiも1枚の画素数上限内ですが、合計上限に応じて分けて処理します。

1,480円、1ユーザー・初回有効化から365日。インターネット接続・ログインが必要で、画像と設定をサーバーへ送信します。コードはBOOTH入金後24時間以内に該当注文のメッセージで案内します。レポートは確認の補助です。PDFや印刷の合否、ICC・文字の安全位置・トンボ・絵柄の正しさは判定しません。元原稿を残し、最終データを入稿先の仕様と照合してから送ります。